お役立ちコラム
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ビルの屋上などによく見かけるクリーム色の外観をした箱のような物体は、キュービクルと呼ばれ、発電所から送られてくる電気を受け取り、建物内に配分する重要な設備です。 実際、どのようなものか詳しくはわからないといった方も多いと思いますが、建物の管理・運用の面からも電気設備について知ることは大切です。 そこで、この記事では、キュービクルの種類を紹介します。 ビルや電気に携わる仕事に就いている方など、電気設備の役割や働きを知ることで自分の業務にも役立てていきたいと考えている方は、是非、参考にしてみてください。
目次
・キュービクルとは
・キューピクル受電設備の種類
・PS・F型キュービクル
・CB型キュービクル
・キュービクルは保護装置により2種類に分けられます
・使用電力の多い施設ではキュービクル設置に大きなメリットがある
ビルや工場、病院、商業施設などに設置される箱型をした受電設備で、電力会社の発電所や変電所から送られてくる電気を建物で使用する電圧へと変圧し、各回路に分配する役割を果たします。
キュービクル内部には変圧器や遮断器のほか、過電流遮断器、漏電遮断器などの保護装置、電流・電圧計といった計測装置、配電設備などが一括で収容されます。
ショートや過電流といった事故が起きた際に回路を保護するのもキュービクルの果たす大きな役割です。
異常事態が起きたときに働く保護装置の方式によりキュービクルは以下の2種類に分けられます。
PS・F型は、保護装置に高圧ヒューズ(PF)と高圧負荷開閉器(LBS)を保護装置として利用しているタイプです。
この方式は電気の容量に制限があり、最大300kVAまでとされています。
主に小規模な受電設備で使われ、コストや設置面積を節約できます。
通常の電路の開閉はLBSによって行い、短絡などが起きて大量の事故電流が流れた場合にはヒューズが溶断して回路を遮断する仕組みになっています。
ヒューズは使い捨てのため、一度溶断すると新品への取り換えが必要です。
なお、施設内で高圧電動機を使用する場合は、この方式を採用することはできません。
真空遮断器(VCB)やガス遮断器(GCB)など高圧遮断器が保護装置になっているタイプで、多くの場合、高圧受電の施設ではVCBが採用されています。
この方式では、短絡事故が起きると、過電流継電器(OCR)がそれを検出し、遮断器(CB)によって事故電路を切り離します。
遮断器はヒューズと異なり、繰り返し投入と開放が可能で、事故が起きてもいちいち取り換えの必要はありません。
300kVA以上のキュービクルでも使用され、4000KVAまでならJIS規格準拠で、それ以上になるとJIS規格外に分類されます。
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことでキュービクルの種類がご理解いただけたと思います。
保護装置の方式により2種類に分かれますので、それぞれの利点や受電容量を踏まえ、最適のものを選ぶようにすると良いでしょう。
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