お役立ちコラム
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家電製品や産業用機器に備わっているインバータやコンバータは、名前は聞いたことがあっても、その違いを明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか。
混同されがちな両者ですが、電気機器の構造を理解するためには、その差異を把握しておく必要があるでしょう。
そこで今回は、インバータ・コンバータの定義や役割について紹介します。
家電などの電気機器を取り扱う人は、ぜひ参考にしてください。
目次
・インバータ・コンバータの違い
・回路としての定義・役割
・装置としての定義・役割
・考え方で変わる!インバータ・コンバータが指すもの
インバータとコンバータが混同されやすいのは、回路として考えるか装置として考えるかで定義が微妙に違うからです。
ここでは2つに分けて見ていきましょう。
狭義でのコンバータは、直流(DC)と交流(AC)を変換する「コンバータ回路」を意味します。
コンバータ回路の種類は以下の通りです。
コンバータ回路
AC-DCコンバータ:交流を直流へ変換
AC-ACコンバータ:ある電圧・周波数の交流を異なる電圧・周波数の交流へ変換
DC-DCコンバータ:ある電圧・周波数の直流を異なる電圧・周波数の直流へ変換
同様に、狭義のインバータは「インバータ回路」を意味します。
DC-ACインバータと言われ、直流を交流へ変換するため、AC-DCコンバータとの比較で逆変換器とも呼ばれるでしょう。
広義のインバータは、AC-DCコンバータとDC-ACインバータが組み合わさった「インバータ装置」のことを意味します。
つまり、インバータ装置の中にコンバータ回路も含まれるのです。
このインバータ装置は、ある電圧と周波数の「交流」を、一度コンバータ回路で「直流」に変換してから、インバータ回路で異なる電圧と周波数の「交流」に変えます。
インバータ装置はモーターの動きをコントロールできるため、エネルギー量を調節しながら効率よく電気機器を動かせます。
インバータ装置を備えたエアコンなどは、運転しながら温度調整が可能なため、省エネ対策になるでしょう。
一方で、広義のコンバータは電力を変換する機器一般の総称です。
つまり見方を変えれば、インバータ回路もインバータ装置もコンバータの一種と考えられます。
いかがでしたでしょうか。
ややこしいインバータとコンバータですが、狭義と広義でそれぞれが意味するものが微妙に違うことをお分かりいただけたかと思います。
電気機器に関わる際は、間違えないように意識しましょう。
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