お役立ちコラム
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商業施設やオフィスビル、学校や病院など、大量の電気を使う施設には受電設備が整えられています。
電気系統の心臓部とも言えるべき設備ですが、どのような役割を持つのでしょうか。
本記事では、受電設備の仕組みと役割について解説しています。電気に関する知識をより深めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
・受電設備・変電設備の役割とは
・受電設備の種類と構成
・キュービクル式の特徴
・オープン型の特徴
・受電設備の運用・管理上の注意
・受電設備は電気系統の要
電気は、電線により市街地まで送られてきますが、高圧のためそのまま家庭や施設で使うことはできません。電線から電気を受け取り、使用できる電圧に変える必要があります。
この役割を持つものを、「受電設備」と呼びます。
一般家庭向けの「低圧受電」契約の場合、受電設備は電力会社が設置・管理を行います。
一方で、大量に電気を使用する商業施設や一部のタワーマンション等は「高圧受電」契約となります。「高圧受電」では施設側にて受電設備を設置し、運用管理する必要があります。本記事では、高圧受電設備について詳述します。
受電設備は、現在もっとも普及している「キュービクル式」と、据え付け型の「オープン型」があります。
どちらも機能としては同じで、変圧器や避雷器、遮断器などさまざまな設備によって構成されています。
キュービクル式は、物置のような形の金属の箱に、機器がまとめて入っています。
設置が比較的容易、感電の危険性が少ない、収納されているので雨風の影響を受けにくいといったメリットがあります。
オープン型は、設備の増設が容易であること、メンテナンスの手間がかかりにくいという特徴があります。
キュービクル式に比べスペースを多くとることや、外部環境に対する耐久性などの問題もあり、近年は採用されにくくなっています。
高圧受電設備は、万が一故障などが起こった場合、停電で営業や操業に影響したり、重大な事故を引き起こしたりするおそれがあります。そのため、電気事業法により設置者に保安管理と点検が義務付けられています。
事業所側で点検頻度などを定めたのち国に提出し、その保安規定に則って定期的に点検を行います。設備の規模などにより異なりますが、多くの場合、年に一度電気を停止させて行う年次点検と、毎月あるいは隔月行う月次点検があります。
保安管理業務を行うのは電気主任技術者ですが、要件を満たしている会社や個人事業主に委託することもできます。
いかがでしたでしょうか。高圧受電設備が施設にとって重要な存在であることがおわかりいただけたかと思います。
設置者である場合は、これら受電設備の仕組みや管理上の注意をきちんと知り、安全に運用することが求められます。
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